ローソンで普通にバイトした事を面白く書く

さて、久々の更新は「普通の事を面白く書く」シリーズ第2弾です。
前は確か就活の時の事を書いたんじゃなかったっけ。 エイリアンがどーとか。 もう忘れたよ。

では 始まり始まり。

まず、私がそこのローソンで働こうと思った理由は潰れそうだからである。
何でも腐りかけが一番美味しいわけで、潰れそう=暇 という認識だったのである。
潰れそうな理由は、ローソンから徒歩10秒の位置に激安ローカルチェーンスーパーがあるのである。 ローソンで売っているもののほとんどは、そのスーパーで買えるし、そりゃもう安いんですわ。 それなのに、何が悲しくてローソンなんて行かなきゃならないの?というのが消費者の考え。 そんなに多く人がこなそう=暇そう というのが従業員の考え。

今日もいつものように4時45分に家を出て、ローソンに向かう。 5時から勤務開始だ。
当然、ローソン店内は暑いので、この時期にアホみたいにTシャツを着て、ジャンパーを羽織っていくわけだが、ビジュアルは一切重視しない。 黒いジャンパーに黒いジーパンという、通り魔もビックリな夜の保護色。 とりあえず、中に着ているTシャツは確実に6回は洗わないで着ている。 ちょっとローソン臭い。

ローソンに着いて、牛乳配達おじさんの服を少し格好良くしたような、ストライプ入りの青いユニフォームに着替え、勤務開始。

いつも5時〜6時あたりに現れる、謎のおじいさんがいつものように現れた。 年季の入った作業服を着ている。 もう定年は過ぎただろうが、まだ働いているのだ。 ワーキングプアの被害者であろう。 哀れだが、私にはどうする事も出来ない。 彼を見て、今の日本と彼自身が美しく無い事だけは言えるだろう。

「シャリあるかい?」 これが彼がいつも最初にいう言葉である。
おじいさんはいつも、レンジでチンする白米一つと普通のご飯(お弁当用のシャリ?)とウイスキー2本とビーフコロッケ一つと卵焼きを買う。
会計が済んでおじいさんがいつも言うのは、「(ウイスキー一本を指さして)明日取りに来て良いかい?」

正直言って、明日来るなら明日買えばいいじゃん・・・

先進国はどこも格差社会である。 彼のような頭の弱い老人が生きて行くのはとても厳しいのだろう。

何人もレジで接客、というか人力商品袋詰め作業と人力販売作業を行う上で、変な客は、上記のおじいさん以外にも多くいる。

いつも来る、明らかにニート風なおじさん、推定40ちょい前。 まず臭い。 たばこと体臭の見事なコラボレーションにより、殺意、いや殺人的悪臭が漂うのだ。 何故ニートと認識しているのかというと、夕方5時にまずやってきて、「アカラークノナガイホウ」と言う。 明らかに日本人ではあるが、教養は皆無に近いような口調である。 とりあえず、赤いラークの長い方のタバコを持ってくると金を置いて何も言わず去っていく。 彼はなんと9時あたりにもう一度来て、アホな口調でタバコを頼むのだ。 
今時の小学生ですらハッキリ物が言えるのに、それ以下の口調であると言う事、来店する時間帯がおかしい事、毎日同じジャージで来て来る事、頭から何か白い物体が生まれている事から、彼をニートと断定した。 最初彼を接客した時はアカラークノナガイホウというのが何度聞いても理解不能で切れられ、殺されるかと思った。

先進国はどこでもニートフリーター頭の弱い人は多くいるだろう。 いや、そういう人が多く存在できる裕福な国であるとも言える。 プロレスラーですら政治家になれる日本。 つまり、誰が政治家になっても何も変わらない安定した良い国であるとも言えるのではないだろうか。

しかし、そんな裕福な国にしているのは、真面目に朝から晩まで働いて、がんばって税金を納めている会社員である。 頑張っている人はその対価である金を搾り取られ、楽している人に金が回る。 なんとも変な話である。

先進国の模範となるような、本当に美しく、そして格好良く国民全員が汗を流して頑張っていける日本を本当に、私に似た彼は作っていけるのであろうか。

そんなことを、千葉の潰れそうなローソンから考えてしまうという面白い話は、この辺で終わり。

では また いつか